幼いころから食べることへの関心が高く、調理師免許を取得できる高校に進学。おのずと食に関わる仕事を目指すようになり、卒業後はダイショクに就職を決めました。自宅から通える範囲で働きたいと考えていたため、地元の奈良で勤められるのは、大きな利点でしたね。現在は、高齢者施設に調理師として勤務。入社当初は実務経験の乏しかった私も、食材の下処理から小鉢の調理、そして主菜の調理と、順を追ってスキルを身につけていきました。また、高校で調理や栄養を学んでいたものの、その内容の多くは健康な人が食べる普通食について。食事形態に代表される福祉施設での調理に必要な知識は、当社で基礎から教えてもらいました。ベテランの男性の目立つ職場は、自らの腕を磨くにはぴったりな雰囲気。オンとオフを切り替えられる環境のなかで、料理のレパートリーを増やそうと多彩なメニューに挑戦し、試行錯誤を重ねる毎日を送っています。

高齢の方を対象に調理を行うだけあって、安全面に関しては普段から高い意識が求められます。管理栄養士が作成した献立の安全性を高めようと、調理師自ら改善を提案することも。一方で、クリスマスなどの行事食では、「利用者様に喜んでいただこう」という視点で献立を考えることもあります。そんな工夫の甲斐あって、利用者様から「おいしかったよ」とお声がけいただけるのは、やはり素直にうれしいものです。また日頃、事業所の外に出ることが少ない私たちにとって、定期的に調理工程の見直しや指導を行ってくれる運営改善部は、非常に心強い存在。ほかの事業所で人気のメニューを教わったり、同じ調理師の立場から親身に相談に乗ってもらったりしています。今後は、自分が先輩にそうしてもらったように、後輩にもていねいな教育ができるよう努力したいです。手づくりの温かみを大切にするダイショクで、あなたも一緒に技術を高めませんか。